ニュースリリース

100年の時を超えた里帰りが実現!群馬県桐生市と岩手県山田町の「八木節交流会」を実施しました

作成日:2021/5/6
更新日:2021/11/1
100年の時を超えた里帰りが実現!群馬県桐生市と岩手県山田町の「八木節交流会」を実施しました

オマツリジャパンは、Facebook Japanと共に立ち上げた「祭り未来プロジェクト」の一環としてこの度、『八木節交流会〜桐生と岩手の八木節が出会う日〜』を2021年4月25日に開催いたしました。
本交流会は、群馬県桐生市から岩手県山田町に伝わったとされる「八木節」の担い手同士が交流を行い、およそ100年ぶりに岩手県山田町から群馬県桐生市への里帰りが実現いたしました。

2つの地域の「八木節」について

本交流会には、群馬県桐生市で毎年8月に開催される「桐生八木節まつり」の担い手 桐生八木節連絡協議会と、岩手県山田町の八木節の担い手 愛宕(あたご)青年会八木節 関東支部(以下、愛宕青年会)が出演いたしました。
「桐生八木節まつり」は群馬県桐生市で毎年8月に開催され、50万人を超える人が訪れます。その八木節は約100年前に岩手県山田町に伝わったとされ、山田町では今でも毎年9月の「山田祭り(山田八幡宮例大祭)」で踊られています。お互いに交流を行うことはほとんどなく、それぞれの地域で独自の八木節として継承されてきました。

八木節交流会開催の経緯

今回の交流会開催のきっかけは、オマツリジャパンがFacebook Japanと共に取り組んでいる「祭り未来プロジェクト」
「祭り未来プロジェクト」は、Withコロナ/Afterコロナ時代の新しい祭りの実現に向けてオンラインとオフラインの両面からコミュニティづくりをサポートする取り組み。祭りの可能性を広げるための手段として、祭り主催者同士の情報共有やナレッジの提供など、様々なサポートを行っています。
この「祭り未来プロジェクト」を通して生まれた桐生八木節連絡協議会と愛宕青年会の有志による交流がきっかけとなり、今回の交流会開催につながりました。

「祭り未来プロジェクト」発足のお知らせはこちら

八木節交流会開催の目的

今回の交流会は、2つの異なる地域の「八木節」の担い手同士の交流を行うと共に、オンラインならではの場所にとらわれないメリットを活かし、新たなファン獲得やファンとの繋がりを生み出すために開催されました。
また、本年開催に踏み切れず、開催方法を模索している全国の祭り主催者に対し、祭りのオンライン活用のナレッジとし、祭りの可能性を広げることを目的として開催されました。

八木節交流会の様子

交流会に先立ち、2日間かけて桐生八木節連絡協議会(群馬県)から愛宕青年会(岩手県)へ本場の八木節をレクチャーし、学ぶ機会を作った他、愛宕青年会からも地元の八木節を桐生八木節連絡協議会に披露し、お互いの八木節の違いを知り、理解と親交を深めました。

桐生八木節の踊り方を学ぶ様子 講師:桐生八木節 桐雅会 青木優子会長


桐生八木節の音頭を学ぶ様子 講師:桐生八木節民謡会 柳田昌信さん


岩手県山田町の八木節を披露する愛宕青年会


2日目の夕方、交流会はトークセッションを主として開催され、オンラインで同時配信を行いました。
トークセッションでは2つの八木節の紹介や、2つの八木節の担い手有志が接点を持った経緯などを紹介した他、2日間の交流の様子を振り返り、それぞれが想いを語りました。

トークセッションの様子


トークセッションの中で桐生八木節 桐雅会の青木優子会長は、2つの八木節の違いについて「山田町(岩手県)の八木節を見て、荒々しさを感じた。桐生八木節はそこまで荒々しさはない。港町・漁師町ならではの山田町の気候風土が反映されているのでは」とコメントしました。桐生八木節民謡会の柳田昌信さんは、八木節の継承についてコメントし、「オンラインの活用が進んだ時代ですから、今回のような機会を活かして継承も行っていきたい。担い手の平均年齢が高くなって来ているので早いうちに」と述べました。
愛宕青年会の遠藤史哉さんは、「山田町(岩手県)の八木節は、音源で踊っている。生歌・生演奏で踊ることはほとんどない。今回は踊り方だけでなく、太鼓や音頭も教えていただき、感動しました。」とコメントしました。
トークセッションの最後には今後の展望が語られ、桐雅会の青木会長は、「今回は桐生市に来ていただいてレクチャーをしたが、場所はどこでも構わないので、これからも桐生八木節をレクチャーしていきたい。」とコメント。愛宕青年会の遠藤史哉さんは「地域に閉じた形ではなく、地域外からも八木節を一緒に踊る仲間を増やしていきたい」とコメントし、お互いに出演機会を作りながら親交を深め、新たな仲間を増やしていくことを述べました。
今回の交流の記念として、桐生八木節民謡会 柳田昌信さんから、愛宕青年会のお二人に「太鼓のばち」がプレゼントされました。

プレゼントされた太鼓のばち


本交流会の事例は、オマツリジャパンがFacebook Japanと共同で取り組む「祭り未来プロジェクト」を通して、コロナ禍で苦慮する祭り主催者の示唆となるよう、ナレッジとして全国の祭り主催者に共有をします。
今後も「祭り未来プロジェクト」は、様々な切り口で祭り主催者が本当に参考になる”事例づくり”を目指すと共に、積極的に祭り主催者の活動に取り入れてもらうことを目指します。

開催概要

名 称:八木節交流会〜桐生と岩手の八木節が出会う日〜
日 時:2021年4月25日(日)16:00~17:00
場 所:桐生市市民文化会館
配 信:オンラインにて同時配信(https://www.facebook.com/events/1525242794348411/
出 演:
【群馬県】桐生八木節連絡協議会より、桐生八木節 桐雅会 会長 青木優子/桐生八木節 民謡会 柳田昌信
【岩手県】愛宕青年会八木節 関東支部 遠藤史哉、武藤広太郎 (※敬称略)

祭り未来プロジェクトについて

「祭り未来プロジェクト」では、「Withコロナ/Afterコロナ時代の新しい祭りの実現に向けてオンラインとオフラインの両面からコミュニティづくりをサポートする」ことを掲げています。
祭りのオンライン開催は、遠くに住んでいても参加ができる、全世界に向けて発信ができる、といった新しい可能性を祭りにもたらしました。
コロナ禍の代替案としてではなく、祭りがリアルの場で再び開催される際に、祭りの可能性を広げるための手段として、オンラインでの祭り主催者同士の情報共有や、祭り関係者向け情報の提供など、様々なサポートを行っていきます。

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