近年、急速注目が高まっている文化観光。しかし文化財を観光活用するとわかっていても、運用方法でお困りの自治体様が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、文化観光をとは何か?を調査しつつ、ポイントを解説。文化観光の運用方をご紹介します。
文化財を取り巻く問題とは?文化財活用の可能性
日本各地に存在する文化財。
長い年月を受け継がれ、磨かれてきた結晶であり、地域の魅力や、そこに暮らす人々の跡、遠い歴史などを現代に伝える、大切な役割を持っています。
しかし長い年月を耐えてきた文化財は、有形・無形問わず保存や継承に多くの費用が必要であり、文化財を保護していくことは自治体にとって大きな負担となってしまっているのが現状です。
そこで注目されているのが文化観光。
これまで保存しかしてこなかった文化財を観光活用し、文化財自身が収益を生み出し、補助金に頼らず自走していける環境づくりを目指すもので、近年、運用に向けた整備が急速に進んでいます。
文化観光は自治体にとって負担を軽減しつつ、地域が持つ歴史やコミュニティといった他にない魅力をアピールできるチャンスであり、運用方法について注目が集まっています。
文化観光を支持する2つのポイントと求められる2つの力
1つ目の大切なポイントは、これまでバラバラに紹介されていた、由来や歴史、特徴など文化財が持つストーリーを整理し、つなぎ合わせ、消費者へ伝えていくことです。
その文化財だけのストーリーを伝えていくことは、他の数ある歴史的な観光地との差別化に繋がっていきます。
その上で、事実情報だけを揃えて発信するのではなく、例えば、「大人の女性」や「20代の若者」など地域として今後呼び込みたいターゲットを定め、その人たちが関心を持ってもらうために地域の文化をどう伝えていくかが求められているのです。
2つ目のポイントは、消費性向が消費から得られる便益を重視する“モノ消費”から、消費を経てどういった経験が得られるのかを重視する“コト消費”へと変化している状況。文化観光にとって追い風であるといえるでしょう。
つまり、これまで苦しい状況でも丁寧に管理され、当時のストーリーを継承してきた文化財は“コト消費”のマーケットで、非常に有効な観光コンテンツとなり得るのです。
文化財を活用していくため自治体には、保存の対象としか見ていなかった文化財を見つめ直し理解を深め、魅力を編集し、わかりやすくおもしろいストーリーを新たに創り出していく力が求められてきます。
新たに紡いだストーリーを、消費者へ効率的に発信していく力も求められてくるでしょう。
文化財に対する編集力と発信力。文化観光を成功させるには、2つの力が必要不可欠となってくるのです。
事例を紹介!! オマツリジャパンがサポートする文化観光
自治体において文化観光は負担を軽減しつつ、地域の魅力を高められる、またとないチャンスです。
しかし文化観光を行うため、自治体は多くの業務をこなしながら、調査と発信の体制を整えていかなければなりません。日々の業務と体制整備の両立に悩む自治体さんは多く、オマツリジャパンにもこれまで、悩みの声が多く寄せられてきました。
オマツリジャパンが自治体さまからのお悩みに対して行っていくのは
1.ヒアリングを重ね、ストーリーの軸となるコンセプトを探る
2.宣伝素材などの制作、HPなどの制作
3.コンテンツの磨き上げや講習会などの開催
4.地域によるに運用の実施や運用の支援
の4stepのご支援。
文化観光に対して求められる編集力と発信力を、オマツリジャパンのもつメディアパワーでサポートしていきます。
オマツリジャパンではこれまでたくさんのお祭り情報を発信し、自社のサイトを100万PVまで育ててきました。またSNSにおいては、2万フォロワーを誇るTwitterやInstagramアカウントを運用し、お祭り情報を発信しています。
地域の歴史や文化を発信する取り組みのなかで培われたナレッジを活用し、自治体様の文化観光を効果的にサポートしていくのです。
この記事では、自治体様と取り組んだ、2つの事例をご紹介していきます。
現状の分析、コンセプトの作成 茨城県笠間市の事例を紹介
笠間市は一年を通じて様々な祭りが行われており、日本三代稲荷“笠間稲荷神社”や日本遺産の伝統工芸品“笠間焼”など、魅力的な文化が溢れる街です。長年包括連携で活動させていただいた中で制作したコンテンツを活用し、LP(ランディングページ)を制作いたしました。自治体の方々とのディスカッションを通し、現状の分析やコンセプトの設計、さらに発信後の明確な目的を設定。笠間市の魅力を発信していきました。
文化体験を届ける 秋田県男鹿市の事例を紹介
地域の文化体験を届ける、という手法で文化観光をサポートいたしました。
全国的に知名度のあるナマハゲについて深堀りするだけでなく、ナマハゲと繋がりのある男鹿の自然や産業についても調査。オンラインツアーでは、ナマハゲの問答体験や競り体験など能動的なコンテンツを設計し、参加者が能動的に興味を深め、現地に足を運びたくなるような導線をつくりげていきました。
オマツリジャパンでは自治体様のご要望や文化財に合わせて、様々なサポートをいたします。文化観光でお困りになった際は、お気軽にご連絡ください!
この記事を書いた人
地域のお祭りやインタビュー、由来を調べるのが好き。いろんなお祭りを知りたいと思っています。